松島 健 2010年度の活動


研究テーマ発表論文学会発表等研究助成所属学会学外委嘱委員等海外出張


2010年度の研究テーマ

1)雲仙普賢岳噴火の測地学的研究
 雲仙普賢岳の噴火に伴う普賢岳山体や溶岩ドームおよびその周辺の地殻変動を傾斜計,GPS,水準測量で観測し,マグマの噴出および冷却過程を研究している.

2)火山噴火予知の基礎研究
 全国各地の火山地域でGPSや傾斜計,水準測量による地殻変動の観測を実施し,火山噴火予知のための基礎的調査研究を実施している.特に2011年1月に噴火した霧島山(新燃岳)火山の噴火においては,3ヶ地点に広帯域地震計,空振計,傾斜計,GPS装置などを設置し,火山噴火にともなう様々な現象の調査研究を実施している.これらの観測研究結果は,逐次火山噴火予知連絡会にも報告され,火山活動を予測する重要な判断材料となっている.

3)内陸で発生する地震のメカニズム研究
 微小地震観測やGPSによる地殻変動観測を実施し,内陸で発生する地震のメカニズム研究を行っている.1999年10月から熊本県中部の布田川-日奈久断層系付近で群発地震が発生しており,臨時観測点を設置して微小地震を観測している.また,日奈久断層近傍にGPS連続観測点を設置するとともに,断層を横断するGPS観測線(11観測点)において繰り返し測定を行なっている.また2008年6月に発生した岩手・宮城内陸地震においても臨時の地震観測点やGPS観測点を設置して余震活動や余効変動を観測研究した. また.歪速度が大きく近い将来に大きな地震の発生が予測されている福井・岐阜県の濃尾断層系においても全国の大学と共同で高感度地震観測を実施している.

)福岡県西方沖地震および警固断層の研究
 2005年に発生した福岡県西方沖を震源とする地震にともなう余震活動は現在も続いており,さらに南延長部の警固断層でのM7クラスの地震の発生も懸念されている.地震発生直後から全国の大学研究者と共同で実施した地震観測やGPS観測を現在も継続している.さらに地下地震計を増設するなどの観測態勢の高精度化につとめ,地震の発生メカニズム解明や,今後の余震活動や警固断層への影響について研究を続けている.

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発表論文

[a]レフェリーのある論文

[a]レフェリーのない論文,著書

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学会発表等

[a]国際学会

[b]国内学会

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研究助成 2010年(平成22)年度

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所属学会

  日本火山学会, 日本地震学会, 物理探査学会, 日本測地学会,日本測量協会,IAVCEI


学外委嘱委員等


海外出張

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特記事項

[a]研究集会や講演会等の開催 [b] 招待講演
Last Updated : Apr 1, 2011