8月の雲仙岳の火山活動は、落ち着いた状態が続きました。平成新山の形状や噴煙も前月と比べほとんど変化は見られませんでした。
9月に入ってからも、火山活動は落ち着いた状態が続いています。

8月の火山性地震、火山性微動、火砕流と思われる震動波形及び落石震動の発生回数は第１表のとおりです。

8月は火山性地震をＡ点で３回観測しました。これは、橘湾を震源とする比較的深い地震（Ａ型地震）でした。また、山体に最も近いＥ点では４回観測しました。９月に入ってからは、１０日までに火山性地震はA点及びE点でそれぞれ３回観測しています｡

８月は火山性微動は観測されませんでした。
９月に入ってからも、１０日までに火山性微動は観測されていません。

８月は落石震動を１回観測しました。
９月に入ってからは、１０日までに落石震動は観測されていません。

雲仙地獄、小浜温泉の現地観測を８月２３日に実施しました。前回（６月８日）と比べて噴気、温度、ガス、pH、水位の観測値に大きな変化はありませんでした。

遠望カメラによる観測

８月の遠望観測による噴煙の最高高度は50ｍで、噴煙量は少ない状態が続きました。
なお、噴煙はすべて白色、少量でした。
9月に入ってからも、10日までに噴煙量等に特に変化はありません。

8月は傾斜変動は観測されませんでした。
9月に入ってからも、10日までに、傾斜変動は観測されていません。