定 期 火 山 情 報

第6号

平成12年6月12日10時00分
                        雲仙岳測候所発表

火山名:雲仙岳

 概況

5月の雲仙岳の火山活動は、落ち着いた状態が続きました。平成新山の形状も前月と比べほとんど変化は見られませんでした。
6月に入ってからも、火山活動は落ち着いた状態が続いています。

 震動観測

5月の火山性地震、火山性微動、火砕流と思われる震動波形及び落石震動の発生回数は第1表のとおりです。

第1表 5月の火山性地震、火山性微動、火砕流と思われる震動波形、及び落石震動の旬別回数
                     

(カッコ内は、前月の回数)

火山性地震

火山性微動

火砕流波形

落石震動

A点

E点

A点

E点
 上旬 0 1 0 0   0 0
 中旬 2 3 0 0   0 0
 下旬 1 2 0 0   0 3

月合計
3(1) 6(10) 0(1) 0(1)   0(0) 3(1)

*A点(矢岳:普賢岳の南西3.6km) E点(薊谷:普賢岳の南西0.5km)


(1) 火山性地震

5月は火山性地震をA点で3回観測しました。これは、橘湾を震源とする比較的深い地震(A型地震)でした。また、山体に最も近いE点では6回観測しました。6月に入ってからは、11日までに火山性地震は観測されていません。

(2) 火山性微動

5月は火山性微動は観測されませんでした。
6月に入ってからも、11日までに火山性微動は観測されていません。

(3) 落石震動

5月は落石震動を3回観測しました。
6月に入ってからは、11日までに落石震動は観測されていません。

3 遠 望 観 測 

遠望カメラによる観測

5月の遠望観測による噴煙の最高高度は100mで、噴煙量は依然として少ない状態が続きました。
なお、噴煙はすべて白色、少量でした。
6月に入ってからも11日までに噴煙量等に特に変化はありません。

4 地殻変形観測

   傾斜計による観測結果

5月は傾斜変動は観測されませんでした。
6月に入ってから11日までに、傾斜変動は観測されていません。