平成1２年５月10日10時00分
雲仙岳測候所発表
１ 概況
４月の雲仙岳の火山活動は、落ち着いた状態が続き平成新山の形状は前月と比べほとんど変化は見られませんでした。
５月に入ってからも、火山活動は落ち着いた状態が続いています。
２ 震動観測
４月の火山性地震、火山性微動、火砕流と思われる震動波形及び落石震動の発生回数は第１表のとおりです。
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| 上旬 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 中旬 | 1 | 3 | 1 | 1 | 0 | 1 |
| 下旬 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
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1(2) | 10(27) | 1(1) | 1(2) | 0(0) | 1(4) |
(1) 火山性地震
４月は火山性地震をＡ点で1回観測しました。これは、平成新山の直下を震源とする比較的浅い地震（Ｂ型地震）でした。また、山体に最も近いＥ点では10回観測しました。
５月に入ってからは、９日までにＢ型地震をＥ点で1回観測しています｡
(2) 火山性微動
４月は火山性微動を12日に１回観測しました。これは、前月３月２８日以来で傾斜変動を伴わないものでした。また、Ｅ点でも１回観測しました。
５月に入ってからは、９日までに火山性微動は観測されていません。
(3) 落石震動
４月は落石震動を１回観測しました。
５月に入ってからは、９日までに落石震動は観測されていません。
３ 現地観測
温泉観測
雲仙地獄、小浜温泉の現地観測を4月11日に実施しました。
前回（2月７日）と比べて噴気、温度（泉温、地温、噴気温）、ガス、ｐＨ、水位の観測値に大きな変化はありませんでした。
４ 遠 望 観 測
遠望カメラによる観測
４月の遠望観測による噴煙の最高高度は100ｍで、噴煙量は依然として少ない状態が続きました。
なお、噴煙はすべて白色、少量でした。
５月に入ってからも９日までに噴煙量等に特に変化はありません。
5 地殻変形観測
傾斜計による観測結果
4月は傾斜変動は観測されませんでした。
5月に入ってから9日までに、傾斜変動は観測されていません。