定期火山情報

第2号

平成6年5月31日16時00分
雲仙岳測候所発表
火山名:雲仙岳

 

1 概 況
 12月中旬ころから観測されていた普賢岳山体を震源とする有感地震は,1月6日以降は発生しなくなり,その後火山性地震の発生も減少しました。しかし,火山性地震の発生回数は2月下旬から再び増加し,その後も消長を繰り返しました。1月15日には第12溶岩ドームが出現し,第12溶岩ドームからの崩落による火砕流が1月末から2月初旬にかけて頻発しました。また,1月下旬からは普賢岳北部での山体変動とともに溶岩ドーム北西部で著しい隆起が始まり,溶岩の崩落は,新たに火口北北西側の湯江川,三会川方向や,南西側の龍の馬場方向などで発生しました。
1月:
 15日の九州大学島原地震火山観測所の機上観測により,12溶岩ドームの出現が確認されました。
 火砕流は当初1日あたり0回から3回と少ない状況で推移していました。しかし,27日ころから第12溶岩ドームからの崩落による火砕流の発生が増加し,これらの火砕流は火口南東側の赤松谷方向へ流下しました。1月は75回の火砕流震動を観測しました。
 前月から発生している振幅の大きな火山性地震は次第に減少し,1月6日以降,雲仙岳測候所で有感となる地震は発生していません。1月は1,863回(うち有感27回,すべて震度T)の火山性地震を観測しました。
 通産省工業技術院地質調査所の観測によると,1993年11月上旬から始まった溶岩ドーム南西側の山体変動(距離の縮み)は1月6日ころにはほぼ止まりましたが,下旬には溶岩ドーム北西側で再び山体変動(距離の縮み)が観測されるようになりました。また,雲仙岳測候所が行っている測量観測によると,先月から続いていた溶岩ドーム南西部の隆起は1月中旬にはほぼ止まりました。
2月:
 上旬は先月に引き続き第12溶岩ドームからの崩落により,火砕流が多く発生し,主に火口南東側の赤松谷方向へ流下しました。3日には震動の継続時間が890秒のものを含む23回の火砕流震動を観測しました。また,6日には初めて火口北北西側の三会川方向の火砕流を観測しました。しかし,火砕流の発生は次第に減少し,中旬以降はほとんど観測されなくなりました。2月は80回の火砕流震動を観測しました。
 火山性地震は,先月に引き続き1日あたり40回程度で推移していましたが下旬に入り増加し始め,2月は1,724回(すべて無感)の地震を観測しました。
 地質調査所の観測によると,溶岩ドーム北西側の山体変動(距離の縮み)は依然続きました。また,測候所の測量観測によると上旬以降溶岩ドームの北西部での隆起及び西側斜面の張り出しを観測しました。
3月:
 火砕流の発生は少なく,3月は10回の火砕流震動を観測しました。主な流下方向は火口北北西側の三会川方向でした。
 先月末から増加した火山性地震の発生回数は中旬に一時減少しましたが,1日当たり100回から200回程度発生し,3月は5,110回(すべて無感)の火山性地震を観測しました。
 地質調査所の観測によると,溶岩ドーム北西側の山体変動(距離の縮み)は3月29日ころまで続きました。また,測候所の測量観測によると溶岩ドーム北西部の隆起及び張り出しは依然続きました。
4月:
 火砕流の発生は少なく,4月は16回の火砕流震動を観測しました。主な流下方向は火口北北西側の三会川方向でした。
 火山性地震は中旬に一時減少しましたが,1日あたり200回程度発生し,4月は4,606回(すべて無感)の地震を観測しました。
 地質調査所の観測によると,溶岩ドーム北西側の旧山体の一部で,4月中旬から末にかけて山体変動(距離の縮み)が観測されました。また,気象庁の測量観測によると溶岩ドーム北西部の隆起及び西側への張り出しは4月19日ころにはほとんど止まりました。
5月:
 火砕流は,上旬は主に火口南東側の赤松谷方向へ流下しました。これらの火砕流の大半は火口から1キロメートルから2キロメートル付近まで達し,最も到達距離の長いものは2.5キロメートルでした。中旬以降,火砕流は主に火口南西側の龍の馬場方向へ発生するようになりました。下旬に入り火砕流の発生は減少しました。   
 火山性地震は,増減を繰り返しながらも1日100回前後で推移しました。
 地質調査所の観測では大きな変化は観測されませんでしたが,測候所の測量観測によると,月の初めころから,徐々にドーム南側への張り出しが続いています。

 全体的に火砕流の発生が少ない状況が続いていますが,時折継続時間の長い火砕流も発生しています。また,地震の増加や地殻変動データの異常等も観測されており,火山活動は依然活発な状態が続いています。今後の火山活動,及び降雨時の土石流に対して注意してください。

2 火砕流
 この期間の火砕流の発生状況は第1表,第1図,第2図,第3図及び第4図のとおりです。
 1月上旬から中旬にかけては溶岩ドーム南西部の隆起に伴い主に火口南西側の龍の馬場方向の崩落が発生しました。1月20日3時26分には震動の継続時間が910秒の火砕流が龍の馬場から赤松谷へ流下し,その先端は火口から1.5キロメートル付近まで達して先端では流木が燃えているのが確認されました。1月下旬から2月上旬にかけては,第12溶岩ドームの出現に伴い火口南東側の赤松谷方向への崩落が頻繁に起こりました。2月3日13時48分には震動の継続時間が890秒の火砕流が,第12溶岩ドーム南東部付近から発生しました。この火砕流は赤松谷方向へ流下し,火口から3.5キロメートル付近まで達しました。
 2月6日15時01分及び15時05分には震動の継続時間がそれぞれ30秒と60秒の火砕流が,初めて火口北北西側の三会川方向へ流下し,0.5キロメートル付近まで達しました。このころから溶岩ドーム北西部での隆起が観測されるようになり,3月から4月にかけての崩落は主に三会川方向で発生しました。3月19日03時20分には継続時間が220秒の震動を含め三会川方向への火砕流が頻発し,後日の機上観測により,火口から約1.8キロメートル付近まで達しているのを確認しました。また,4月25日23時40分には継続時間が110秒の火砕流が三会川方向へ流下し2キロメートル付近まで達しました。
 5月に入り,三会川方向への崩落は減少しましたが,上旬には主に火口南東側の赤松谷方向へ崩落し,中旬以降は火口南西側の龍の馬場方向へ崩落しました。下旬に入り火砕流の発生回数は減少しました。

第1表 最近の主な火砕流(1994年1月−1994年4月)
(震動波形の継続時間180秒以上,または水平到達距離3km以上)
発生時間継続秒流下方向到達距離(km)備  考
2003:26910龍の馬場から赤松谷1.5流木燃える
3109:44210赤松谷2.5 
22:57480赤松谷3.0 
23:07250不明不明 
23:13340不明不明 
13:40470赤松谷3.0 
13:48890赤松谷3.5 
14:12250不明不明 
1903:20220三会川1.8 
1216:13230龍の馬場から赤松谷1.0 


第1図 火砕流と思われる震動波形の発生状況(1991年5月以降)


第2図 火砕流と思われる震動波形の発生状況(1994年1月以降)


第3図 方向別火砕流の発生状況(1994年1月以降)


第4図 各月の火砕流の発生方向分布


3 震動観測
 この期間の地震・微動・火砕流と思われる震動波形の発生状況の推移は第2表,及び第6図,第7図,第8図のとおりです。また,この期間の地震の震源の分布は第5図のとおりです。
 12月15日から発生している溶岩ドーム付近を震源とする有感地震は1月5日まで続きました。1月に入ってこの期間に発生した有感地震は27個でした。その後地震の振幅は小さくなり,発生回数も減少して1日40個前後で推移していましたが,2月下旬から再び増加しはじめ,3月上旬にかけて1日100回から200回のペースで発生しました。3月中旬には一時回数は減少しましたが,3月下旬から再び増加し,1日200回を上回るペースで発生し,4月8日ころをピークに比較的振幅の大きな地震も含まれるようになりました。これらの地震のマグニチュードは大きなもので2.0程度で,昨年12月から今年1月にかけて発生したもの(最大マグニチュード3.1)ほど大きくなく,有感地震には至りませんでした。これらの地震は4月中旬には一時減少しましたが,月末には再び一時増加しました。5月に入り,地震の発生回数は,多いときには100回を超え,少ないときには40回程度となるなど,消長を繰り返しました。


第5図 1994年1月−4月の島原半島付近の地震の震源分布

第2表 月別地震・微動・火砕流と思われる震動波形数
有感地震
回  数
無感地震
回  数
総 地 震
回  数
微動回数火 砕 流
震動回数
1月271836186350475
2月01724172430080
3月05110511010410
4月04606460615416
合計2713276133031062181


第6図 日別地震回数の推移(1994年1月以降)


第7図 1993年12月からの地震の振幅の変化


第8図 微動の発生状況(1994年1月以降)


4 現地観測
(1) 機上観測
 ・1月26日
 雲のためドームの様子は分かりませんでしたが,溶岩ドーム北側より北東方向へ約1キロメートル程の比較的新しい崩落跡がありました。その他の方向では比較的新しい崩落の跡は見られませんでした。龍の馬場の下の赤松谷上流で1月20日の火砕流の跡が白く乾いており,依然高温を保っている様子でした。
 ・2月8日
 第12溶岩ドームは少し赤茶けたブロック状で,南東部には灰色の直径約50メートル程度の塊が露出していました。第12溶岩ドームの下の南東斜面には2月3日13時30分からの一連の火砕流によりガリー(溝)が形成されており,ここから新しい堆積物が,赤松谷方向へ,貝野岳付近の約3.5キロメートル付近まで達していました。
 溶岩ドーム北西斜面に50メートルから100メートルの剥離した部分があり,この部分から三会川方向へ新しい堆積物が分布して,火口から0.5キロメートル付近まで達していました。
 第11溶岩ドームは全体が赤茶けており,北から北東側の不安定ブロックからの崩落による新しい堆積物が火口北東側のおしが谷方向へ分布しており,その先端は約1キロメートル付近まで達していました。
 水無川方向には新しい堆積物の分布はなく,龍の馬場方向も前回と大きな変化はありませんでした。
 ・2月22日
 第12溶岩ドームでは新しい溶岩の湧き出しは確認できませんでした。第11溶岩ドームの北東斜面は垂直に切り立っており不安定な状態でした。第10溶岩ドームは全体的に隆起しており,中でも第12溶岩ドームの西側部分で隆起が顕著でした。しかし,この隆起部にはフレッシュな溶岩の湧き出しは確認できませんでした。
 堆積物の状況は,火口北東側のおしが谷方向及び南東側の赤松谷方向へ約0.5キロメートル程度の新しい堆積物が分布していましたが,その他の方向への新しい堆積物はありませんでした。
 ・3月9日
 山項付近は雲が厚く,第12溶岩ドーム及び第10溶岩ドームの状況は不明でした。第11溶岩ドームの北東側は垂直に切り立って依然不安定な状態でした。第11溶岩ドーム北東側には新しい溶岩の堆積物があり,火口から0.5キロメートル付近まで達していました。
第9図:3月22日機上観測スケッチ
 ・3月22日
 溶岩ドーム北西部は隆起しており,特に北側は急斜面となって頂部付近は不安定な状態でした。この斜面から三会川方向及び北側に向かって新しい堆積物が分布していました。三会川方向には3月19日03時20分の火砕流による比較的新しい堆積物が火口から1.8キロメートル付近まで達していました。第12溶岩ドームには大きな変化はなく,新しい溶岩の湧き出しは確認できませんでした。第12溶岩ドームと溶岩ドーム北西隆起部との間にはくぼ地が形成されていました。第12溶岩ドーム南東側のガリーに沿って新しい堆積物が約1キロメートルほど分布していました。第11溶岩ドームは褐色で形状に大きな変化はなく,依然北東から北にかけて不安定な状況でした。この部分からの崩落による新しい堆積物が北東側のおしが谷方向へ分布しており,約1キロメートル付近まで達していました。火口東側の水無川方向及び南西側の龍の馬場方向への新しい堆積物はありませんでした。
 ・4月13日
 溶岩ドーム西側斜面の張り出しは依然続いており,普賢池及び屏風岩火口は溶岩ドームに取り込まれていました。溶岩ドームは前日の雨により,全体的に褐色でしたが,溶岩ドーム北西隆起部の頂部付近は高温のため灰白色でした。第11溶岩ドームは全体的に大きな変化はなく,前日の雨のため全体的に褐色でした。第11溶岩ドームの北側から北東側にかけては切り立っており,依然不安定な状態でした。切り立った面は高温のため乾いており,灰白色でした。新しい崩落による堆積物は,溶岩ドーム北側から西及び南西側にかけて分布していました。このうち北北西側の三会川方向のものは火口から1キロメートル付近まで達して,古焼溶岩の尾根の上に乗り上げていました。新しい堆積物は,北東側のおしが谷方向,東側の水無川方向,南東側の赤松谷方向にはありませんでした
 ・4月25日
 溶岩ドーム西側への張り出しは依然続いていましたが,その量は前回ほどではありませんでした。北西隆起部の項部の溶岩塊には亀裂が入っており,依然不安定な状況でした。隆起部東側のくぼ地から白色及び青白色の噴煙がでていました。第11溶岩ドームには大きな変化は無く,北東側の切り立った斜面ではその表面が剥離して崩落していました。第12溶岩ドームにも大きな変化はありませんでした。新しい崩落による堆積物は,前回と同様に北東側のおしが谷方向,東側の水無川方向,南東側の赤松谷方向にはありませんでしたが,北北西側の三会川方向には新しい堆積物が分布しており,火口から約1.8キロメートル付近まで達していました。この堆積物の先端は古焼溶岩の上に乗り上げており,前回の観測時に比べその厚みと広がりを増していました。
 ・5月10日
溶岩ドーム西側の張り出しは前回の観測以降ほとんど変化がありませんでした。溶岩ドーム北西隆起部は5月初旬の崩落により高さが低くなっていました。第11溶岩ドームの北東側斜面は依然切り立っており,一部では表面が剥離して崩落していました。第12溶岩ドームにも大きな変化はなく,新しい溶岩の湧き出しはありませんでしたが,5月初旬の南東方向への火砕流により,南東側の斜面はえぐられていました。新しい崩落による堆積物は,南東側の赤松谷方向では火口から2.5キロメートル付近まで達していました。北東側のおしが谷方向では第11溶岩ドームの付け根付近からの崩落によると思われる堆積物が火口から約2.5キロメートル付近まで達していました。北北西側の三会川方向では,4月下旬に発生した火砕流によると思われる樹木の変色域が火口から1.8キロメートル付近まで達しており,さらに湯江川源流の谷に沿って2.2キロメートル付近まで火砕流堆積物が分布していました。また,南側では最近の火砕流により火砕流堆積物が増えていました。
 ・5月24日
 第12溶岩ドームと北西隆起部の間のくぼ地から青白色の噴煙が盛んに出ていました。溶岩ドームの南側から西側にかけては崩落が度々起こっていました。第11溶岩ドーム北東側の斜面は依然切り立っており,表面が剥離して崩落していました。第12溶岩ドーム周辺では古い溶岩が南東斜面へ崩落していました。新しい崩落による堆積物は,北東側のおしが谷方向では第11溶岩ドーム付け根付近からの崩落によるものが,火口から約2.0キロメートル付近まで達していました。また,火口南西側の龍の馬場方向の堆積物は赤松谷まで達しており,火口から約1.5キロメートルまで達していました。その他の方向では前回の観測と比べて大きな変化はありませんでした。

(2) 温泉観測
 雲仙地獄,小浜温泉の現地観測を実施しました。主な地点の観測結果は第3表のとおりで,特に大きな変化はありませんでした。

第3表 温泉地獄観測表
月 日小 地 獄大叫喚地獄清七 地獄お糸 地獄


2/1867℃93℃92℃93℃
3/ 366919392
4/1462869091
5/1368909392


2/1891℃97℃97℃97℃
3/ 391979797
4/1496979697
5/1391979797


2/1897℃95℃98℃98℃
3/ 395969897
4/1496989898
5/1397959696


2/182.31.82.12.4
3/ 32.42.32.12.5
4/143.21.72.22.2
5/132.21.95.12.3

(3)井戸の水位
 小浜町山領における井戸の水位観測の結果は第4表のとおりでした。
第4表 井戸の水位 単位:メートル
月  日2/183/ 34/145/13
水面までの深さ6.76.77.37.4

5 遠望観測
(1) 遠望観測
 1月から5月にかけて雲仙岳測候所が行った遠望観測による噴煙高度の状況は第10図のとおりでした。1月下旬から2月上旬にかけて第12溶岩ドームからの崩落による噴煙が高く上がっており,2月3日13時38分の震動の継続時間が890秒の火砕流による噴煙は高さ2000メートルまで上がりました。


第10-1図 噴煙高(定時観測分)


第10-2図 噴煙高(火砕流・崩落による噴煙)

(2) セオドライト(経緯儀)による観測
 1月から5月にかけて観測したセオドライト(経緯儀)を用いたドームの変化量の主な結果は,第11図のとおりでした。
 溶岩ドームは,この期間,西側を中心に隆起方向の移動を示しています。なお,図中の矢印は3時間当たりの移動方向と量であり,単位はメートルです。


第11-1図 セオドライト観測による溶岩ドームの動き
(1994/1/5-1/8:仁田峠第2展望台より)


第11-2図 セオドライト観測による溶岩ドームの動き
(1994/2/18-2/22:仁田峠第2展望台より)


第11-3図 セオドライト観測による溶岩ドームの動き
(1994/5/9-5/10:仁田峠第2展望台より)

(3) 第11溶岩ドームの成長の状況
 この期間のセオドライト(経緯儀)による溶岩ドームの成長の状況は第12図のとおりです。溶岩ドームは昨年12月から今年1月中旬にかけて南西部で隆起し,2月上旬からは北西部でさらに顕著な隆起を示しました。また,溶岩ドームの最高点の標高の変化は第13図のとおりです。観測期間中のドーム最高部の最大標高は4月4日に観測した1494メートルでした。


第12-1図 溶岩ドームの稜線変化(1993/12/30-1994/2/6:仁田峠第2展望台より)


第12-2図 溶岩ドームの稜線変化(1994/2/10-1994/5/27:仁田峠第2展望台より)


第13図 溶岩ドームの標高変化(1993/12/7-1994/5/27:仁田峠第2展望所より)

6 降灰観測
 この期間の雲仙岳測候所における降灰量の観測状況は第6表のとおりです。

第6表 日降灰量(前日の9時から当日の9時までの1m2当たりの降灰の重さ)
単位:g/m2

1月2月3月4月5月
降灰量降灰量降灰量降灰量降灰量
310.030.090.0100.01320.7
  60.0130.0140.0140.0
    190.0190.0300.0
    230.0265.7  
      270.0  
合計0.0合計0.0合計0.0合計5.7合計20.7

7 情報の発表状況
 1月1日以降に発表した緊急火山情報及び臨時火山情報は次のとおりです。また火山観測情報は,5月30日までに156号を発表しています。
(1) 緊急火山情報
 この期間の緊急火山情報の発表はありません。
(2) 臨時火山情報
 平成6年 1月15日11時50分   第 1号 第12溶岩ドームの出現
 平成6年 1月20日03時55分   第 2号 震動の継続時間が910秒火砕流,龍の馬場方向へ流下
 平成6年 1月30日14時15分   第 3号赤松谷方向への火砕流頻発
 平成6年 1月31日10時00分   第 4号震動の継続時間が210秒の火砕流,赤松谷方向へ流下,到達距離2.5km
 平成6年 2月 2日23時25分   第 5号震動の継続時間が480秒の火砕流,赤松谷方向へ流下,到達距離3.0km
 平成6年 2月 3日13時55分   第 6号震動の継続時間が470秒の火砕流,赤松谷方向へ流下,到達距離3.0km
 平成6年 2月 6日15時35分   第 7号三会川方向への火砕流
 平成6年 2月 7日17時45分   第 8号火山噴火予知連絡会の統一見解
 平成6年 3月 8日17時10分   第 9号普賢岳北方斜面で地殻変動
 平成6年 3月19日03時45分   第10号震動の継続時間が220秒の火砕流,三会川方向へ流下
 平成6年 5月 3日04時05分   第11号赤松谷方向への火砕流頻発
 平成6年 5月12日21時10分   第12号龍の馬場方向への火砕流頻発