定期火山情報

第3号

平成5年9月9日10時00分
雲仙岳測候所発表
火山名:雲仙岳

 

1 概 況
 雲仙・普賢岳の火山活動は引き続き活発で,第11ドームからの火砕流は主に北東(中尾川・おしが谷)方向および東(水無川)方向へ流下しました。6月23日から24日にかけては第11ドームからの火砕流が中尾川方向へ発生し,火口からの水平到達距離が4キロメートルにおよぶ火砕流も数回発生しました。これにより,島原市千本木および折橋では死者1名,建物焼失等の被害がでました。7月中旬以降火砕流の発生は減少していますが,溶岩の供給は依然活発に続いており,第11ドームの大きさは過去最大となっています。
4月:
 溶岩の崩落は主に第11ドームから発生し,上旬は主に水無川方向へ流下していましたが,中旬からはおしが谷方向への流下も目立つようになりました。火砕流は1日に10回前後発生しました。28日から29日にかけて火砕流が頻発し,28日には1日に39回(第3位)の火砕流波形を観測しました。火山性地震は,下旬に一時多くなり1日に100回程度となりましたが,全般的に1日に10回前後でした。
5月:
 火砕流は1日に10回前後で推移し,上旬および中旬は主に水無川・おしが谷方向へ流下しました。しかし,下旬には主におしが谷および中尾川方向へ流下するようになり,中尾川方向へは火口からの到達距離が3キロメートルに達する火砕流が数回観測されました。5月23日21時55分に発生した火砕流は,中尾川方向へ流下し,治山ダムを越えて島原市南千本木の民家付近まで達しました。火山性地震は,中旬から下旬にかけて普賢岳山体を震源とする比較的小さな地震が頻発しました。
6月:
 5月下旬から6月上旬には,火砕流の発生は一時減少しましたが,下旬から再び多く発生するようになりました。流下方向は主におしが谷および中尾川方向でしたが,下旬からは水無川方向へも到達距離が3キロメートル以上の火砕流が発生しました。6月23日から24日にかけて第11ドームの北東側から中尾川方向へ相次いで崩落し,これらの火砕流により島原市千本木および折橋で死者1名および多数の建物が焼失する被害がでました。また水無川方向へは,3キロメートル以上流下する火砕流がたびたび発生し,26日01時15分に発生した火砕流は,水無川方向に約5.5キロメートル流下し,その先端は国道57号線を越えました。火山性地震は,1日に10回から50回程度で推移しました。
7月:
 火砕流の発生は7月中旬頃までは1日に15回程度で推移し,前月下旬に引き続き水無川方向へ3キロメートル以上流下する火砕流がたびたび発生しました。7月19日18時21分に発生した火砕流は,水無川方向へ約5.5キロメートル流下し国道57号線を約100メートル越え,これまでの最長の到達距離となりました。しかし下旬からは火砕流の発生回数は減少しました。火山性地震は1日に10回から40回程度で推移していましたが,月末からその発生回数が増加しました。
8月:
 前月下旬から火砕流の発生は少なくなり,また個々の火砕流震動波形の継続時間もほとんどが100秒以内のものでした。上旬までは観測された火砕流は全て水無川方向でしたが,中旬からおしが谷方向のものも観測されるようになりました。8月31日17時48分に発生した火砕流は,おしが谷方向へ流下し,その先端は島原市北上木場に達しました。8月に入ってからも第11溶岩ドームの成長は続き,8月下旬に行なった観測によるとその全長は600メートル以上でした。また,火山性地震は前月下旬から16日にかけて頻発し,8月7日には1日に2604回の地震を観測しましたが,これは1967年に当測候所に火山性震動観測装置が整備されて以来最多でした。
 火山活動は依然活発な状態が続いており,第11ドームも成長を続けています。今後の火山活動,並びに降雨時の土石流に対して厳重に警戒して下さい。

2 火砕流
 この期間の溶岩の崩落は主に第11ドームから発生しました。火砕流の発生状況は第1表,第1図,第2図および第3図のとおりです。
 火砕流は,4月上旬は主に水無川方向へ流下していましたが,中旬からはおしが谷方向への流下も目立つようになり,下旬には中尾川源流部(通称麻畑)付近に達しているのが確認されました。また,4月28日には火砕流が頻発し,1日に39回の震動波形を観測しました。
 5月下旬になると北東方向に流下する火砕流が多くなり水無川方向の火砕流は減少しました。5月21日から26日にかけて中尾川源流部に入り込む火砕流がたびたび観測されました。このうち5月21日05時34分に発生した波形の継続時間が100秒の火砕流は中尾川上流の民家までおよそ500メートル付近にまで達し,また,5月23日21時55分に発生した波形の継続時間が110秒の火砕流はその先端が,治山ダムを越え民家のすぐ近くまで達しました。
 6月に入ると,主な流下方向は北東(おしが谷)方向となりました。上旬は火砕流の発生は少なくなりましたが,中旬に入ると火砕流の発生は再び増加し,13日には,1日25回と頻発しました。また,6月22日にも火砕流の頻発が観測され,中尾川源流部で山林火災が発生しました。6月23日02時52分には継続時間が230秒の震動波形が観測され,これに伴う火砕流は中尾川を流下し,島原市千本木に達し,多数の建物が焼失しました。また,同日11時14分にも,波形の継続時間が130秒の火砕流が発生し,この火砕流も中尾川方向に4キロメートル以上流下し,島原市千本木で多数の建物が焼失し,自分の家を確認に行った住民1人が被害にあいました。中尾川方向の火砕流はその後24日にかけて数回観測され,25日以降は少なくなりました。これら一連の火砕流により,死者1名および187棟の建物被害がでました。また,6月下旬頃から水無川方向の火砕流の発生も増加し,到達距離が3キロメートル以上に及ぶ火砕流もたびたび観測されました。6月21日04時21分には,波形の継続時間が200秒の火砕流が水無川方向へ約5キロメートル流下し,3号遊砂地まで200メートルのところまで達しました。また,6月26日01時15分には波形の継続時間が160秒の火砕流が発生し,水無川方向へ約5.5キロメートル流下し,その先端は国道57号線を越えました。
 7月に入ってからもこの傾向は続き,上旬および中旬は1日に10回から20回の火砕流が観測され,北東(おしが谷),東(水無川)方向へ流下しました。7月19日には火砕流が頻発し(1日で32回),水無川方向へ到達距離の長い火砕流が幾つか発生しました。これらのうち18時21分に発生した,波形の継続時間が190秒の火砕流は水無川方向へ約5.5キロメートル流下し,国道57号線を約100メートル越え,これまでで最長の到達距離となりました。しかし,7月下旬になると火砕流の発生は減少し,おしが谷方向の火砕流は観測されなくなりました。また,波形の継続時間も小さいものばかりとなり,その到達距離も2キロメートルに達しなくなりました。
 8月中旬から再びおしが谷方向へ流下する火砕流が観測されるようになり,8月31日17時48分には波形の継続時間が190秒の火砕流がおしが谷方向へ約3.5キロメートル流下し,北上木場に達しました。火砕流がおしが谷を流下して3.5キロメートル以上に達したのは今年3月9日以来でした。

第1表 最近の主な火砕流
(震動波形の継続時間180秒以上,または水平到達距離3km以上)
発生時間継続秒流下方向到達距離(km)備  考
10:28150水無川3.0km 
9:28130水無川3.5km 
13:46120水無川3.0km 
17:16130水無川3.0km 
12:32110水無川3.0km赤松谷方向へも2km
12 1:46190水無川>2.5km 
26 6:34150水無川3.0km 
2910:16160水無川3.5km 
3010:00200不明不明 
18:1090水無川3.0km 
12:40150水無川3.5kmおしが谷方向へも1km
7:05150水無川3.0km 
10:56140水無川3.0km 
1016:16120おしが谷3.0km 
1413:38140おしが谷3.0km水無川方向へも2.5km
2118:23110中尾川3.0km 
2218:47170中尾川3.0km 
2312:16110中尾川3.0km 
2321:55110中尾川>3.0km 
26 1:33120中尾川3.0km 
21 4:21200水無川5.0km 
22 5:03200水無川>3.0km 
23 2:52230中尾川4.0km 
2311:14130中尾川>4.0km 
2313:59140中尾川4.0km 
2319:2590中尾川3.5km 
24 5:25180中尾川4.0km 
25 2:13130水無川>3.0km 
2516:2270水無川3.0km 
26 1:15160水無川5.5km 
27 0:49150水無川>3.0km 
2717:10100水無川3.0km 
2815:20130水無川>3.0km 
2817:31170水無川>4.0km 
2919:40180不明不明 
30 1:24100水無川3.0km 
15:3280中尾川>3.0km 
18:56100不明3.0km東または北東方向
21:32120水無川>3.0km 
7:31120水無川3.0km 
14:37140水無川3.0km 
0:59130水無川>3.0km 
1121:05130水無川3.0km 
1321:56130おしが谷3.0km 
1419:57130水無川3.0km 
1613:00140水無川3.0km 
1711:43100水無川3.0km 
1714:33100中尾川3.5km 
1813:18110おしが谷3.0km 
1821:51150水無川>3.0km 
19 4:05150水無川>3.0km 
1911:31150水無川4.0km 
1917:00170水無川4.0km 
1918:21190水無川5.5km 
1919:08160水無川5.0km 
20 3:28110水無川3.0km 
3116:2780おしが谷3.0km 
3117:48190おしが谷3.5km 


第1図 火砕流と思われる震動波形の発生状況

第2図 火砕流と思われる震動波形の発生状況(1993年4月以降)

第3図 方向別火砕流の発生状況(1993年4月以降)

3 震動観測
 この期間の地震・微動・火砕流と思われる震動波形の発生状況の推移は第2表,及び第4図,第5図のとおりです。火山性地震は,5月には15日から27日頃にかけてと,7月下旬から8月16日頃まで頻発しました。これらの地震は普賢岳山体を震源とする比較的浅い地震で,いずれもその振幅が小さなものでした。8月7日には1日で2604回の地震を観測しました。これは1967年に当測候所に火山性震動観測装置が整備されて以来最多でした。
 5月24日21時58分に,雲仙岳で震度1の地震を観測しました。この地震の震源は普賢岳の北約30キロメートルの有明海でした。6月9日02時37分には,雲仙岳で震度2の地震を観測しました。この地震の震源は普賢岳の北約15キロメートルの有明海でした。また,8月14日01時58分に雲仙岳で震度1の地震を観測しましたが,この地震の震源は普賢岳の西約10キロメートルの橘湾でした。いずれの地震も火山活動に直接の関係はないものと見られます。


第4図 地震回数の推移(1993年4月以降)

第5図 微動回数の推移
第2表 月別地震・微動・火砕流と思われる震動波形数
有感地震
回  数
無感地震
回  数
総 地 震
回  数
微動回数火 砕 流
波形回数
4月0656656807352
5月130363037642281
6月15055061001295
7月0103410341008353
8月11294512946742147
合計3181761817942001428

4 現地観測
(1)機上観測
・4月13日
 第11ドームは3月18日の機上観測時に比べ大きく成長しており,色は灰色でした。第11ドーム東側は切り立った状態で,花びら状の涌き出しを形成していました。ドーム西側は,第10ドームからの崩落物で火口縁(砲台跡)まで完全に埋まっており,一部の溶岩塊は普賢池に入っていました。おしが谷および水無川方向の新しい火砕流堆積物は,火口からの水平距離で2キロメートル付近まで達していました。赤松谷方向へは新しい火砕流堆積物はありませんでした。
・5月11日
 第11ドームは4月13日の機上観測時に比べ一層成長しており,色は灰色でした。大きな花びら状の構造が見られ,南側の花びらは崩落が進んで切り立っており,ここからの崩落は水無川方向へ流下していました。おしが谷方向の火砕流堆積物は火口からの水平距離で2キロメートル付近まで達していました。また,中尾川源流部の麻畑付近(火口からの水平距離で2.5キロメートル付近)では火砕流により樹木が茶色に変色していました。水無川方向の火砕流は,火口からの水平距離で3キロメートル付近まで達していました。赤松谷方向へは新しい火砕流堆積物はありませんでした。
・5月25日
 噴煙と雲のためドームの状況は確認できませんでしたが,崩落は主にドーム北側の第10ドームとの境目から中尾川方向へ発生していました。おしが谷方向への新しい火砕流堆積物の状況は前回の観測と大きな変化はありませんでしたが,中尾川方向へは火口からの水平距離で約3.5キロメートルの島原市千本木の家屋のすぐ近くまで達していました。また,中尾川源流部の麻畑付近にある小さな山ははとんど埋まっており,流路の立ち木は熱風で下流方向へ倒れており,周辺樹林は,幅200から300メートルにわたって茶色に変色していました。
・6月 8日
 第11ドームは5月25日の機上観測時に比べ一層成長しており,色は灰色でした。ドーム項部の涌き出し口はブロック状で切り立っており,不安定な状態でした。崩落は主に第11ドーム北側の第10ドームとの境目から北東方向に発生していました。また,第3ドーム南西部より灰混じりの噴煙を高さ100メートルに勢いよく上げていました。おしが谷および中尾川方向の新しい火砕流堆積物の状況は,前回と大きな変化はありませんでした。また,水無川,赤松谷方向の新しい火砕流堆積物はほとんどありませんでした。
・6月23日
 23日02時52分に発生した千本木に達する中尾川方向の火砕流により,上折橋三叉路のバス停付近(火口からの水平距離で約4キロメートル)まで建物が焼けていました。しかし,火砕流本体および熱風域の状況は南および土石流の影響ではっきりしませんでした。おしが谷方向の新しい火砕流堆積物は火口からの水平距離で2.5キロメートル付近まで達しており,一部垂木台地に乗り上げていました。水無川方向へは約1.5キロメートル付近まで達していました。赤松谷方向の新しい堆積物はありませんでした。
・7月20日
 雲と霧および火砕流噴煙のためドームの状況は確認できませんでした。前日18時21分に発生した火砕流の堆積物は火口からの水平距離で約5キロメートルの白谷町付近まで達しており(灰色の堆積物),更にその先端部分(灰白色の堆積物)は国道57号線を100メートルほど越えた部分まで達していました。おしが谷方向の新しい火砕流堆積物は火口からの水平距離で1.5キロメートル付近まで達していました。中尾川および赤松谷方向では新しい火砕流堆積物は確認できませんでした。
・8月11日
 第11ドームの頂部付近は噴煙のため確認できませんでした。7月末頃から水無川方向に成長している第11ドームは南北の両側から崩落しており,先端部のボリュームは小さくなっていました。第3ドーム南西部より灰混じりの噴煙を勢いよく上げていました。新しい火砕流堆積物は,火口からの水平距離で,おしが谷方向・水無川方向へは約1.5キロメートル程度まで達していました。赤松谷方向および中尾川方向は確認できませんでした。
(2)温泉観測
 雲仙地獄,小浜温泉の現地観測を実施しました。主な地点の観測結果は第3表のと おりで,特に大きな変化はありませんでした。

第3表 温泉地獄観測表
月 日小 地 獄大叫喚地獄清七 地獄お糸 地獄


5/1861℃94℃96℃95℃
6/ 463948996
7/ 853909792
8/1848939693


5/1892℃97℃97℃97℃
6/ 495979797
7/ 888979797
8/1895979597


5/1890℃97℃98℃96℃
6/ 497979897
7/ 890969898
8/1894979896


5/182.21.73.82.0
6/ 42.31.93.32.0
7/ 82.52.84.42.2
8/182.82.82.82.4

(3)井戸の水位
小浜町山領における井戸の水位観測の結果は第4表のとおりでした。
第4表 井戸の水位 単位:メートル
月  日 6/ 4 7/ 8 8/18
水面までの深さ8.52.82.8

5 遠望観測
(1) 遠望観測
 1月以降雲仙岳測候所が行った遠望観測で,日最高噴煙が1000メートル以上の噴煙を観測したのは第5表のとおりでした。これには火砕流による噴煙も含まれます。

第5表 日最高噴煙高度(1,000メートル以上) 単位:メートル
4月5月6月7月8月
噴煙高噴煙高噴煙高噴煙高噴煙高
3100031800410001100031>2500
410008100022>250031000  
10120011150024>250081000  
13120014>2500271200131300  
201000161000  162000  
25100023>1000  181500  
261300251200  192000  
      211300  

(2) セオドライト(経緯儀)による観測
 4月から8月にかけてセオドライト(測角儀)を用いた,ドームの大きさ及び変化量の観測を14回行いました。主な結果は,第6図のとおりです。
 なお,図中の矢印は3時間あたりの移動方向と量であり,単位はメートルです。

第6−1図 5月4日島原市札の元町より

第6−2図 7月21日島原市礫石原より

第6−3図 7月26日深江町大野木場より

第6−4図 8月8日深江町大野木場より

第6−5図 8月26日布津町俵石より
(3) 第11溶岩ドームの成長の状況
 遠望観測による第11溶岩ドームの成長の状況は第7図,第8図のとおりです。第11ドームは6月上旬に急激な成長を見せた後23,24日にその北東側が大きく崩落して,中尾川方向の火砕流を引き起こしました。また,6月下旬から7月中句にかけてその東側が崩落して,水無川方向の火砕流を引き起こしました。その後,火砕流の発生は減少していますがドームは大きく成長し,最大規模となっています。

第7図 島原市礫石原から見た第11溶岩ドームの成長状況

第8図 深江町大野木場から見た第11溶岩ドームの成長状況

6 降灰観測
 雲仙岳測候所における降灰量の観測状況は第6表のとおりです。7月20日には575.7g/m2の降灰を観測しましたが,これは雲仙岳測候所で観測した値としては1990年11月に噴火が始まって以来最大でした。

第6表 日降灰量(前日の9時から当日の9時までの1m2当たりの降灰の重さ)
単位:g/m2

4月5月6月7月8月
降灰量降灰量降灰量降灰量降灰量
20.011.210.0119.863.6
51.530.040.021.273.6
63.3438.468.747.880.0
70.052.171.260.990.9
80.060.091.5190.0240.0
90.073.3100.020575.7250.9
103.082.42010.82151.6260.0
110.0100.0210.02247.1  
120.0110.0220.0231.5  
140.0120.0244.22416.5  
161.2140.02510.525162.9  
170.0150.0  260.0  
200.01615.6  270.0  
210.3171.2  290.0  
260.0180.0  300.0  
  1914.4      
  201.5      
  2127.0      
  222.7      
  240.0      
  251.8      
  265.1      
  272.7      
  283.6      
  290.9      
  300.0      
  310.0      
合計9.3合計123.9合計36.9合計885.0合計9.0


7 情報の発表状況
 4月14日以降に発表した火山活動情報及び臨時火山情報は次のとおりです。「雲仙岳の火山活動に関する観測速報」は,5月10日までに130号を発表していおり,また5月11日からの火山観測情報は,8月31日までに126号を発表しています。
(1)緊急火山情報
 平成5年 6月23日06時45分第1号 火砕流中尾川方向へ発生,南千本木に達する。
 平成5年 6月23日11時25分第2号 火砕流中尾川方向へ発生,千本木に達する。
 平成5年 6月26日07時45分第3号 水無川方向の火砕流国道57号線を越える。
(2)臨時火山情報
 平成5年 4月18日15時30分第12号 火砕流の頻発および西方向の火砕流
 平成5年 4月28日16時35分第13号 火砕流の頻発、
 平成5年 4月29日10時30分第14号 火砕流水無川方向へ約3.5km流下
 平成5年 4月30日10時15分第15号 200秒の火砕流
 平成5年 5月 2日15時15分第16号 火砕流水無川方向へ2.5合目付近まで流下
 平成5年 5月 3日12時50分第17号 火砕流水無川方向へ約3.5km流下
 平成5年 5月 9日11時15分第18号 火砕流水無川方向へ約3.Okm流下
 平成5年 5月16日16時10分第19号 火山性地震頻発
 平成5年 5月21日05時50分第20号 火砕流一部中尾川へ入る
 平成5年 5月21日18時40分第21号 火砕流中尾川方向へ約3.Oknl流下
 平成5年 5月22日19時05分第22号 火砕流中尾川方向へ約3.Okm流下
 平成5年 5月23日12時30分第23号 火砕流中尾川方向へ約3.Okm流下
 平成5年 5月23日22時10分第24号 火砕流中尾川方向へ約3.Okm流下
 平成5年 5月24日17時30分第25号 火山噴火予知連絡会の統一見解
 平成5年 5月26日01時55分第26号 火砕流中尾川方向へ約3.Okm流下
 平成5年 6月13日10時30分第27号 火砕流頻発
 平成5年 6月21日04時35分第28号 火砕流水無川方向へ2.5合目付近まで流下
 平成5年 6月22日05時20分第29号 200秒の火砕流水無川方向へ2.5合付近まで流下
 平成5年 6月22日16時30分第30号 火砕流頻発,中尾川源流部で山林火災
 平成5年 6月23日03時25分第31号 230秒の火砕流
 平成5年 6月24日05時40分第32号 180秒の火砕流、千本木方向へ約4km流下
 平成5年 6月26日01時45分第33号 火砕流水無川方向へ約3.Okm以上流下
 平成5年 6月27日01時00分第34号 火砕流水無川方向へ約3.Okm以上流下
 平成5年 6月28日17時45分第35号 火砕流水無川方向へ約4.Okm以上流下
 平成5年 7月17日14時45分第36号 火砕流中尾川方向へ約3.5km流下
 平成5年 7月19日04時25分第37号 火砕流水無川方向へ約3.Okm以上流下
 平成5年 7月19日11時45分第38号 火砕流水無川方向へ約4.Okm流下
 平成5年 7月19日17時15分第39号 火砕流水無川方向へ約4.Okm流下
 平成5年 7月19日18時40分第40号 火砕流水無川方向へ約5.5km流下
 平成5年 8月 5日14時00分第41号 火山性地震頻発
 平成5年 8月31日18時05分第42号 190秒の火砕流、おしが谷流下北上木場に達する