鹿児島県北西部地震(1997年5月13日,Mjma6.2)の

震源パラメータ

九州大学島原地震火山観測所

九州大学福江地震観測点(FUK)のSTS-2地震計の上下変位波形から推定した震源パラメータは次のとおりである.

地震モーメント Mo 1.2×10^18 N・m
モーメントマグニチュード Mw 6.0

このことから地震の規模は1997年3月26日の地震(Mjma6.3)とほぼ同程度であったことがわかる.

下図の地震波形から,今回の地震では8.1秒間に少なくとも3回の断層破壊が起こったと推測される.

余震分布から今回の地震は東西方向および南北方向の両方向に断層破壊が進んだと考えられ,非常に珍しい地震であると言える.この詳細な震源過程は現在解析中である.